FX取引初心者必見!知っておきたいスプレッドが重要な理由

FXトレードにおいて取引コスト(手数料)といえる「スプレッド」のことをご存知ですか?

スプレッドは、買値と売値の差で、トレードするときにその差をはじめから差し引いたレートでエントリーしていきます。

エントリーの時にすでに差し引かれているので気がつきづらいですが実質的な「手数料」といえるでしょう。

このスプレッド原則固定で提示している会社が多いですが、経済指標発表前や取引量が少ない時間帯(早朝や年末年始)などタイミングによっては変化することがあります。

ツールやサポート体制なども比較することも大切ですが、手数料(コスト)と言えるスプレッドは0.1銭異なるだけでも年間にしたらかなりの違いになるため「詳しくわからないな」という方は読んでみてください。

スプレッドとは…
  • 通貨の売値と買値の差
  • クロス円は「銭」、ドルストレートは「pips」
  • 重要指標、経済イベント、市場の流動性が少ないと変動する
  • FX会社によってスプレッドは異なる
  • 通貨ペアによって異なる
  • スプレッドが狭い=取引コストが少ない
変わらないと
思ってた(汗

\スプレッドが全体的に狭い!/

目次

FXのスプレッドとは?

スプレッドとは「通貨の売値と買値の差」

FX取引において、通貨を売買する際の売値と買値の差をスプレッドといいます。

このスプレッドは、FX会社が提供する買値と売値の価格差によって生じます。FX会社は、独自の取引システムにより市場から価格を取得し、スプレッドを加算して取引価格を設定しています。そのため、スプレッドはFX会社によって異なります。

「銭」と「pips」の違い

クロス円と呼ばれる円と別の通貨の為替(ドル円、ユーロ円など)のスプレッドは「銭」で表記され、ドルストレート(ドルスト)など円を絡めていない通貨ペアの為替(ユーロドル、ポンドドルなど)のスプレッドは「pips」で表記されています。

【DMM FXのスプレッド例】

ドル円のスプレッド=0.2銭 取引量:10,000通貨
10,000×0.2銭(0.002円)=20円

ユーロドルのスプレッド=0.3pips 取引量:10,000通貨
10,000×0.3pips(0.00003ドル)=0.3ドル
1ドル130円のとき0.3ドル=39円

ケロリン

通貨が違うとスプレッドも違うね

pipsとは?

「pips」とは、FX取引において通貨ペアの価格変動を表す単位の1つです。

クロス円の場合:1pips=0.01円(1銭)
1pip=0.01円(1銭)10,000通貨のとき100円、1,000通貨のとき10円
10 pips=0.1円(10銭)10,000通貨のとき1,000円、1,000通貨のとき100円
100 pips=1円(100銭)10,000通貨のとき10,000円、1,000通貨のとき1,000円

これに対して同じ1pipsでもドル円のレートが1ドル100円以上ならドルストレートのようなクロス円以外の方が値幅が大きくなります。

クロス円以外の場合:1pip=0.0001ドル(0.01セント)
1pip=0.0001ドル(0.01セント)10,000通貨のとき1ドル(130円)、1,000通貨のとき0.1ドル(13円)
10pip=0.001ドル(0.1セント)10,000通貨のとき10ドル(1,300円)、1,000通貨のとき1ドル(130円)
100pip=0.01ドル(1セント)10,000通貨のとき100ドル(13,000円)、1,000通貨のとき10ドル(1,300円)
※1ドル130円のとき

スプレッドの表示では、クロス円かそうではないかによって、銭とpipsの表記方法が変わる点に注意してください。

タック

最初「ドルスト」って
ドルストロングだと思ってた

スプレッドについて解説

スプレッドが広がるタイミング

突発的なサプライズ報道や経済イベント

FXスプレッドは、一般的に、外為市場の需要と供給のバランスによって影響を受けます。

変動要因としては政治的なイベント、金融政策の変更、天候、自然災害などがあり、原因はさまざまです。

予防できない自然災害やいきなりの政治的イベントなどは予期せぬスプレッドの乖離もありますが、重要指標や政策金利の発表などすでに日時が発表されている時にはスプレッドが開くことは初めからわかっているので新しいエントリーは控える方が良いです。

ポジションも整理しておいた方が良いでしょう。

どの通貨ペアでもアメリカの指標(CPI、ISM、雇用統計、政策金利発表など)は発表前からスプレッドが動きますので気をつけてください

市場の流動性が少ない早朝や年末年始

市場の流動性が低い場合(取引が少ない時間帯)にはスプレッドが広がりやすくなります。

日本時間の朝8時ごろまではスプレッドは広くなっていることが多く、

年末の最終週や年始の1週目は市場参加者が少なくスプレッドは広くなっています。

2023年1月2日(月)

日、米、英、豪、NZ、スイス、カナダ、南ア、シンガポール、香港、中国が休場でした。

DMM FX

FX TF

LIGHT FX

年始は市場参加者が少ないため(休場も多い)、このようにスプレッドが広がる可能性があります。

DMM FX:6.0銭(通常0.2銭の3,000倍)
FX TF:4.0銭(通常0.1銭の4,000倍)
LIGHT FX:10.9銭(通常0.2銭の5,450倍)
※変動するため常にこのスプレッドではありません。タイミングによって変わります。

ケロリン

年始は結構広がるんだね

2023年1月3日(火)

DMM FX

FX TF

LIGHT FX

タック

1月3日は通常モードになってる

各社ドル円スプレッド比較

ドル円のスプレッドは、各FX会社によって異なります。

国内の多くのFX会社では0.2銭のスプレッドを提示しています。一部0.1銭(FXTF)や月額固定で毎回のスプレッドがかからない会社などもあります。

原則固定ではない変動型スプレッドを採用している会社もあります。

手数料は固定の方が安心してトレードできると思っているので、是非原則固定でスプレッドの狭い会社を使ってトレードしてください。

スクロールできます
名前ロゴスプレッドレビュー公式ページ
Money Partners
0.0〜0.3銭公式ページ
Think Markets
0.0銭
(サブスク1,500円/月〜)
公式ページ
FXTFロゴFXTF
0.2銭レビュー公式ページ
SBI FXトレード
0.18銭公式ページ
DMM FXロゴDMM
0.2銭レビュー公式ページ
LIGHT FXロゴLightFX0.2銭公式ページ
JFXロゴJFX0.2銭公式ページ
GMOクリック証券gmoクリック0.2銭公式ページ
セントラル短資FX0.2銭公式ページ
FXブロードネット0.2銭公式ページ
みんなのFX0.2銭公式ページ
外貨ex0.2銭公式ページ
外為どっとコム0.2銭公式ページ
FXプライムbyGMOFXprime0.2銭公式ページ
ヒロセ通商0.2銭公式ページ
MATSUI FXロゴmatsuiFX0.2〜1.6銭
(公表日2023.5.2)
公式ページ
フジトミ証券変動公式ページ
auカブコムFX非公開公式ページ
FX会社スプレッド一覧

通貨ペアごとのスプレッド比較

通貨ペアによってもスプレッドは異なります。一般的に、メジャー通貨ペア(ドル円、ユーロドル、ポンドドルなど)のスプレッドは狭く、マイナー通貨ペア(ルーブル円、トルコリラ円など)やエキゾチック通貨ペアのスプレッドは広くなる傾向があります。

そのため、メジャー通貨ペアに比べて、マイナー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアの取引にはスプレッドが広く、取引コストが高くなることがあります。

CMでもよく見かけるDMMFXでスプレッドの比較をしてみます。

私がメインで使っているFXTFの通貨ペアごとのスプレッドの比較表はこちらの記事をご覧ください。

1年間取引した場合の実質コスト(手数料)

国内のFX業者のほとんどが手数料は無料です。

その中にあって、スプレッドは唯一の「手数料」と言われるもの。

トレード数は人それぞれですが、1日何回トレードしたら以下のようなスプレッドがかかります。

1日10回スプレッド0.2銭の場合
10回/日×20回/月=200回/月
200回×12か月=2,400回
2,400回×20円=48,000円

1日20回スプレッド0.2銭の場合
20回/日×20回/月=400回/月
400回×12か月=4,800回
4,800回×20円=96,000円

回数が多いとスプレッドだけでもかなりかかりますね。

だからこそスプレッドは狭い会社を使う、広がっている時間帯はトレードしない、というのは重要だと言えます。

1日20回もするの?と思う方もいるかもしれません。

ですが、スキャルピングだとこんなもんじゃないくらいトレードします。

あまりスプレッドのことは考えずにトレードしてますが、今回計算してみてちょっと怖くなりました。

タック

多いとき1日100トレード以上することもある

1年間取引した場合、いくら差が出る?

もし1日20回(月400回、年4,800回)トレードした場合

0.1銭なら48,000円
0.2銭なら96,000円
0.3銭なら144,000円

たった0.1銭変わるだけでも倍々で増えていきます。

タック

ドル円0.1銭のFXTFから離れられない

スプレッド「原則固定」とは

原則固定されている時間

朝8:00以降の時間は広告表示スプレッドになるFX会社が多いようです。

ただし、年末年始の流動性が少ない時や重要指標前後、天変地異や政治的アクシデントがあり相場が荒れている時は広告表示のスプレッドにはなりません。

スプレッドの提示率

FX会社の公式ページなどで、広告表示スプレッド●銭、広告表示スプレッドの提示率●%、スプレッドの最大値●銭といったものを提示してくれていますので、お使いの会社の提示スプレッドの実績情報を確認してみてください。

FXTFのスプレッドについてのページ https://www.fxtrade.co.jp/spreadgx/

スプレッドに関するQ&A

Q&A
FXのスプレッドって何?

売値と買値の間に存在する差額のこと。

スプレッドが変化するのはなぜ?

外為市場の需要と供給のバランスの影響を受けるために変化をします。

スプレッドいつかかる?

取引が行われるとき(エントリーするとき)にかかります。

いくらかかる?

スプレッドが0.2銭の時、10,000通貨のエントリーをするなら20円かかります。

スプレッドで失敗しないためにはどうすればいい?

変動している時に思っている以上にスプレッドが広がっていると、pipsが伸びてもコストの方が優ってしまうので「変動している時にはエントリーしない」ことで失敗を防げます。

スプレッド比較の際に注目すべき点は何ですか?

原則固定のスプレッドの価格と変動が起こるタイミングの多さ。

FXスプレッド【まとめ】

FX取引において、スプレッドはざっくりいえば手数料です。

スプレッドとは、売り買いの価格差を指し、取引コストに大きな影響を与えます。通貨ペアによってスプレッドが異なるため、取引する通貨ペアによってコストが異なることに注意が必要です。

重要なポイントをまとめると以下の通りです。

  • スプレッドとは通貨の売値と買値の差。
  • クロス円は「銭」、ドルストレートは「pips」で表記されます。
  • スプレッドは重要指標、経済イベント、市場の流動性が少ない年末年始や早朝に変動することが多い。
  • FX会社によってスプレッドは異なるので狭い会社を選ぶことが重要。
  • スプレッドは通貨ペアによって異なるので初心者のうちは狭いスプレッドの通貨ペアを使うと良い。
  • スプレッドが広くなると取引コストは高くなる。
  • 24時間広告表示スプレッドではない。

スプレッドは、FX取引において実質的な手数料になるため、取引コストを抑え、安定したトレードを行うためにも、低いスプレッドを提示しているFX会社を選ぶことが大切です。

初心者でどの通貨ペアのトレードをすればいいかわからない場合もコストとして低く収まるスプレッドの狭い通貨ペアを選ぶことでどの通貨ペアにするかの判断にもなります。

ドル円0.2銭はとても狭いですが、0.1銭違うだけで1年単位では5万10万とコストは変わってくるのでご注意ください。

コツコツ勉強して「勝ちトレーダー」目指して頑張りましょう🎵

タック

たかが0.1銭、されど0.1銭
コストは低い方がいい!

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