チャートの見方には様々なものがあるけれど、
結局本質ってなんなの?って思っていませんか?
以前株のデイトレをしていた頃に「チャートの見方」をいちお勉強したのですが、基本の「き」が抜けているような勉強しかしていないせいか、しっかりとした「根拠」を見つけられないでいました。
ですが、「ずっと使えるFXチャート分析の基本」を読んで、チャートが示す高値・安値の意味、これからどう動いてどこに逆指値をすればいいのか。がわかるようになりました!
この記事では書籍の書評を初心者目線で書いています。
特に良いと思った点をまとめてみました!
書籍「ずっと使えるFXチャート分析の基本」のメリット
書籍を読むきっかけは「負けトレード」が続いていたから
以前に株のデイトレをやっていた経験値と安易にFXを初めてネットで情報を集めながらトレードを繰り返していましたが、「ルールを持ってトレードする」ためにはしっかりとした知識が必要だと感じて書籍で勉強することにした時、書籍は溢れかえっていて何を読めばいいかわからなくて困りました。
ネットと同じくらいライトに読める初心者向けの本ではなく、しっかりと理論や理屈が習得できる本を読みたいと思ったから。
そこでFXの書籍「おすすめ」をググって探して見つけたのが今回ご紹介する書籍「ずっと使えるFXチャート分析の基本」です。
読むメリット・デメリット
「ずっと使えるFXチャート分析の基本」を読むメリット
P17にあるFX技術習得のピラミッドで
・はじめに何を勉強するべきか
・どういうルートで技術を習得しなければいけないのか
を知ることができます。
普遍的な基本が書かれているから「自分でもできそう」と思うことができました。
デメリット
これはどの書籍を読んでもアルアルだと思いますが、動画のように解説されているわけではないのでチャートと書かれている説明を逐一リンクさせながら読むのが難しい部分があります。
レイアウトの性質上ページが別になるので何度もめくり直しながら解説を読むことになる。
動画などで簡単に情報が得られるからこそ「不自由」に感じてしまうことかもしれません。
ただ、この書籍では必ず「図23のチャートのどこそこ」とどのチャートを見ればいいかが書かれているのでわかりやすいと感じました。
また、日足での解説が多いのでスキャルピングでも当てはまるのかが微妙だなとは思いました。
それでもオススメする理由
小次郎講師の書かれた本にも「テクニカル指標の5か条」のようにまず基本は「何からやるのか理解することが大切」ということを説いてくれていますが、この「ずっと使えるFXチャート分析の基本」も同様にしっかり本質を学ぶことができます。
また、読む前は「時間がかかりそう」と思いましたが、ストレスなく読むことができます。
書いてあることを理解しながらメモを書き、読了してトレードに活かし、また日を改めて読んで技術のモレを再確認して自分に落とし込みトレードに活かしていくことができる良書です。
デメリットに書いたようにスキャルピングでの活用に疑問はありあますが、スキャルピングでもデイトレードでもスイングトレードでも「値動き」の真実は変わらないので、参考になる点はたくさんあります。
書籍の目次
この書籍は5つのパートで成り立っています。
各パートでの気づきとまとめを読めばこの書籍を手に取りたくなるはずですよ!
1)チャート分析の技術なくして利益は得られない
プロのディーラーがどのように技術を習得しているのか、またFX技術習得のピラミッド(p17)と題してどうやって技術を習得して精度を上げていくべきなのか。
このパートでは投資の成長曲線を停滞期で終わらせないために学習する技術についての基本理念が書かれています。
2)チャートを正しく読み取るためのステップ
チャートとはなんぞや?とパソコンがなかった時代のプライスボードから株と為替取引の違いについて書かれた上で、だからFXでは「値動き」が大切だということ。
その値動きの見方を丁寧に解説されています。
このパートでは高値と安値の重要性を理解できます。
3)相場の勝ち組に乗るチャートの読み方
勝ち組のエントリーポイントの共通点、それをどうやって見つけ出すのか。
また、その共通点はなぜそうだと言えるのかについて書かれています。
このパートではどのタイミングでエントリーしてポジションをもた後どうしていけば良いのかがわかります。
この基本をしっかり自分に落とし込めるようにトレードして、失敗しながらまた読んでを繰り返したい!
ここが基本の心臓部
4)実際のチャートで値動きを追って取引する方法
パート3で理解した基本を実際のチャート図を使って解説してくれています。
実際のチャートでどう動くかの予測はトライ&エラーしていくしかない。
損失をしても根拠を説明できる損失なら「正解」の損失だということも書かれています。(180pコラム)
このパートでは値動きの基本とレンジ、レンジブレイクについて理解できます。
5)フォーメーション分析も値動き重視で確度が高まる
フォーメーションとはよく「ダブルトップ」とか「三角持ち合い」なんて呼ばれているチャートパターンのことです。
簡単な図で説明されてそれだけを覚えていると本当はダブルトップではないのにダブルトップだと思ってしまう。なぜそれがダブルトップではなかったのかが理解できません。
このパートではフォーメーションを見る上で値動きを確認する重要性がわかります。
内容について
価格など
タイトル:ずっと使えるFXチャート分析の基本
著者:田向宏行
ページ数:206ページ
サイズ:21×15×1.8
価格:1,650円
使用されているチャート
チャート解説は
1時間足2、4時間足1、日足41、週足7、月足2
の合計53で解説されています。(同じチャートを使っている場面もあります)
スキャルピングの場合はもっと下位足を使うことになりますが、本質的なことは変わらないと考えています。
この書籍を読んで1分足から月足までの高値安値を確認してみました。
こうやって確認して自分ならどうするだろう?こうやればいいんじゃないか?と検証して実践することが大切なのかなと感じています。
検証も始めは他人が見たら「何言ってんの?」というものかもしれませんが、やらないといつまで経ってもできるようになりませんしね。
レンジとレンジブレイク
ふわっとした知識だったと痛感したのが「レンジ」と「レンジブレイク」についてです。
1pipsでも上なのか下なのか
高値切り上げてると思っていたけど、実は切り上げていなかった。(下も同様)などがしっかりわかります。
変に間違った知識が根付く前に習得しなければいけない情報についてページをさいて解説されています。
構成比率
全206ページあり、難しいかと思いつつもサクサク読むことができました。
大切な基本(値動き)についてのパート3、4は合わせて118ページあり、よく見かけるフォーメーションについて書かれたパート5は24ページしかありません。
基本をしっかり理解したい人にオススメできる良書です。
「ずっと使えるFXチャート分析の基本」を読んで
あまたあるFX本の中から早い時期にこの書籍を引き当てた自分を大いに褒めたい!!と思える良書でした。
また、Twitterで読了報告したら著者の田向さんからのリプもいただけて感動!
こうやって繋がることのなかった糸が細くても1本繋がるってネットのいいところだなと感じます。
田向さんのブログ→虹色FX
こちらに田向さんの著書の読むべき順番が書かれています。
こちらを見て「臆病な人でも勝てるFX入門」を購入しました。(ブログによると今回の「ずっと使えるFXチャート分析の基本」より先に読むべき本と書かれています)
紙の書籍は書き込みできていい!
こちらの書籍は電子版はないようですが、チャート解説の本は電子だと読みづらいと思うので、どちらもある書籍の場合はまずは紙の書籍をおすすめします。
チャートの解説ページをめくり直しながら本文を読むのは大変です!
電子は「紙を持っているけれど出先で確認したい」「検索の簡易化」などのために「サブ」で所有するのがオススメです。
田向さんの最新作「相場の壁とレンジで稼ぐFX」も読んでみたいのですが、高めな価格3,000円位の古本とKindle1,600円しかないので、得た知識が自分のものになったらkindle版を読んでみようと思います。
(試し読みで「はじめに」の部分だけは読めます)